インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第27回
インド人ボスとのコミュ二ケーション

インド人と交渉する場合は、
できるだけインド人を前面に立てるようにしましょう。
これは日本側の会社が大きいとか、
交渉者が偉いとかは関係ありません。
一方、インド企業の人の多くは日本人と交渉する場合は、
日本人を前面に立てた方がいいと思ってます。

そうした状況ですので、私がインド企業から頼まれて、
日本で彼らの代理として、
日本人顧客の前面に立って話をすることもあります。
この場合は、アピールすべきことや達成して欲しいことなど、
依頼したインド企業のボスから事細かに指示がありますので、
そうした指示を聞くだけでもなかなか時間がかかります。

インド人が依頼される側であっても、
この位こまめに連絡をくれるといいのですが..。

先日も、あるインド企業の日本での販促を手伝いました。
その際は、その会社のインド人社員と一緒に行動したのですが、
面会後一緒に行動したインド人の上司から、
その結果について再度詳しく聞かれました。

同行したインド人から連絡は入っているはずですが、
別の見方やそこにはない情報、また日本人ならではの
相手方のニュアンスの見方などの情報を得ようとしているのです。

これをインドで商売する日本企業に当てはめると、
営業情報などは日本人社員から入る情報だけでなく、
現地のインド人社員から入る情報をよく収集するようにしましょう。
きっと日本人社員では感じ取れない見方が得られるでしょう。

また、こうしたインド人上司は、
お金が絡む話になると、特に発言してきます。

あるインドの会社から見積をとったときのことですが、
見積範囲を一部修正しただけでも、
見積の修正に時間がかかったことがありました。

それは、改めて上司からの指示がいろいろと入るようです。
インド企業内でそうした手間取りのないようにするためには、
普段からできるだけ上司との良いコミュニケーションを
心がけるようにすることです。


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2011年11月29日(火)

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