インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第32回
物事は、予定通りに進まなくて普通です

インドで仕事をする場合、
なかなか予定通りには物事が進んでくれません。
インドで仕事をする際には、忍耐強さが求められるのです。

私もインド・ビジネスを始めた当初は、
予定通りに物事が進まないといらいらもしていました。
しかし、予定通りにいかなくて普通だと思って仕事に取り組むと、
そういう事態にも余裕を持てるようになりました。

今もインドである応札案件を抱えているのですが、
例によって、予定通りに進みません。
すでに予定より半年以上も遅れてきているのに、
エンドユーザーの回答待ちの状態が続いています。
しかし、この状況はよくあることなのです。

ただ、突然物事が動き出すのもインドです。
それで、突然の状況の変化に対応できる体制は
とっておかなければいけません。

突然の呼び出しや仕事量の増加に対応できるように、
担当者のスケジュールの工夫や仕事を融通できる体制など
柔軟な対応ができるような体制作りが求められるのです。

インド・ビジネスでは、この他にもいろいろな問題に遭遇します。
何かが起きるのが普通と思っておいた方がいいでしょう。
ですので、頭を柔軟にしておくことが大事なのです。
そうでないと常にストレスフルになってしまいます。

この事は、一緒にチームを組むインド側にも言えることです。
インド人パートナーを選ぶ際にも、
頭が柔軟であるかは大きなチェックポイントとなります。
情勢の変化があっても、
自分の考えを曲げないインド人も多くいます。
そういう人とは、一緒にしごとしてもうまくいきませんね。

そういう人は、最初に話してみた時にその兆候は感じ取れます。
例えば、たいした問題でないことても、
こちらの提案に理由をつけて応じないなどです。

私もそういうインド人と以前仕事した事がありました。
その人とは、すぐにさよならしました。
このことは、改めて自分への教訓として、
再度しっかり頭に入れておきます。


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2011年12月15日(木)

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