インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第46回
マルドメ

私はインド・ビジネスに関するメルマガを発行しており、
もう6年になります。
創刊号の時点で読者数は100名位でしたが、
現在では1,500名近くまで増えました。

そのメルマガでは、
インドのビジネスに関するニュースとともに、
私が日々経験している、
インド・ビジネス関連のトピックスを紹介しています。

先日、そのメルマガの読者で、
日本在住のインド人ビジネスマンの人と話をした。
彼は、日本企業の外国人活用が上手くないと主張します。
さらに、彼の日本にいる外国人仲間との話では、
日本人上司のパワハラは結構多いと言います。

これは意外でした。
具体的には、質問すると「自分で考えろ」から始まって、
「おまえはダメだ」とか、日本語が上手でない外国人には
「早くしゃべろ〜、こっちは忙しいんだ」
などと言うんだそうです。

私は、普通の日本人は、グローバルな商売においては、
むしろ厳しさの方が足りない位だと思ってます。
しかし、私も大企業にいましたからある程度はわかりますが、
仕事に追われて余裕をなくしてる人も多いのではないでしょうか。

この話は、インド人側からだけの一方的な意見であって、
真実のところはわかりません。
ただ、日本人上司との
信頼関係が築けてないインド人がいることも事実です。
インド人を使う側は、もっと意思の疎通を図り、
関係を改善する努力をする必要がありそうです。
そうしないと、
その会社のパフォーマンスも上がらないでしょう。

最後に、私は知らなかった言葉ですが、
「マルドメ」という言葉を知ってますか?
そのインド人の人に聞いたのですが、
「まるでドメスティック」、
つまり「海外のことをまるで知らない日本人」のことだそうです。
まぁ、そういう日本人上司に対する蔑称ですね。

会社のため、ひいては日本の将来のために、
経営者はそういった意思疎通の不足が社内にないか、
よく見て対処してくださるようお願いします。


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2012年2月2日(木)

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