インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第58回
パートナーを増やしたいが...

インドは、日本企業にとって
もう実行段階のことですので、その相談も増えています。

当社としても、
チームを組むパートナーを増やしたいと思ってます。
実際、インド人はお金儲けの可能性を求めて、
そういった自薦はしょっちゅうあります。
ただ、パートナーは仕事の成果を左右する重要な要素ですから、
簡単に新人には振れない悩みがあります。

しかし、新しいパートナーには、
仕事の実績を積ませないと、
いつまで経っても戦力にならないし...。
本当は新人用に簡単な仕事もあればいいのですが、
そううまくはいきません。
簡単でない仕事から、簡単な部分だけを抜いて、
その部分だけやってもらうというのも、
その継ぎ目での別なリスクが発生するんですよね。

やはりまずは日本から、効率的に、
しかも密に進捗管理とフォローをする仕組みが必要ですね。

ここで私が是非欲しいインド人パートナーを示すと、
(1)ポジティブ思考で、
(2)方法論は自分で考えて問題解決ができ、
(3)人脈があるか開拓できる人、です。

この内(2)については、どんなテーマでも、
簡単なレポートを書いてもらうことです。

レポートを書いてもらうと、
やる気があって言われたことはきちんとやってくれるが、
ひとつひとつの手順を指示してあげなければいけない人と、
その仕事の目的を言えば、そのための方法論は
自分で考えてやってくれる人を見分けるのに有効です。

言われたことはきちんとやってくれるが、
方法論は指示してあげなければいけない人というのは
レポートを書くようなことに慣れていません。

ただ、言われたことはきちんとやってくれるインド人という存在は、
大変貴重な存在で、
多くの場面で貴重な戦力であることは間違いないことなので、
決して放してはいけません。

インド・ビジネスの展開において、
インド人パートナーの問題は
常に頭から離すことの出来ない重要なことです。





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2012年3月15日(木)

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