インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第62回
ベジタリアンについて

インド人は宗教の関係で、ベジタリアンの人が多く、
約4割がベジタリアンです。

ベジタリアンといっても、
純粋に肉だけ食べない人もいれば、
加えて卵や乳製品も食べない人もいます。
また、私の印象では、
特に南インドの人にベジタリアンが多いようです。
 
かつて、社長を含むあるインド企業のご一行様が
日本訪問された際、
その会社の日本事務所勤務のインド人営業社員とともに
ご案内をしたことがあります。
昼食をとる際、何料理にするかを決めるのは社長で、
社員はもちろん皆その決定に従います。
ただ、その時一緒に案内したインド人は、
卵も乳製品も食べないベジタリアンでした。

その間のある日、社長の意向で
すし屋に入りました。
皆にぎりのセットのようなものに、
茶碗蒸しとお吸い物をつけて食べました。
しかし、そのベジタリアンのインド人だけは、
ガリをおかずにご飯だけ食べていました。
私は何かいじめのような気がしたものですが、
一緒にいたインド人は「それは仕方がないなぁ」
という感じで、普通に食事を楽しんでいました。

また別のベジタリアンのインド人の来日に付き合った時は、
主にインド料理屋でベジタリアン向けの料理を食べていました。
インド料理屋がない場合は、
マクドナルドを見つけてアップルパイだけ食べていました。

今後多くのインド人を呼ぼうとしている日本ですから、
もう少しベジタリアン向けのレストランも
充実させるような対策が必要になるように思います。

インド人は基本的に冷静な人が多く感じます。
インド人が喧嘩をしてる所を見たことはほとんどありません。
肉を食べないベジタリアンの人は
特にそうであるような気がしますが
気のせいでしょうか。

ただベジタリアンだから元気がないのではないか、
と言うことは全然ありません。
私の場合、肉を食べられないと、
生きる楽しみが失われるような気がしますが、
彼らはもちろんそんな事はなく元気ですので、
やはり考え方の違いだけですね。





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2012年3月29日(木)

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