インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第81回
売り込みのメールには気をつけてください

インドでサプライヤーを探すような活動をしていると、
その後インドから宣伝メールを受け取るようになります。

先日もありました。
それは、アーユルベーダや
ハーブ関連製品のサプライヤーでした。

これは以前、私がそうした製品のサプライヤーをネットで調べ、
コンタクトしたことに起因したものです。
インドはネットワーク社会ですので、
調達先を探してるといった情報は、
コンタクトした先からその知り合いへと
情報が広がっていくのでしょう。

最近ではスパム・メールの類は、
フィルタ機能でほとんど目にしなくて済むようになりました。
しかし、こうしたコンタクト・メールは、
私個人宛てであり、不特定多数に送られたものでないので、
フィルタにはかかりません。
ですので、こうしたメールをチェックするだけでも、
かなり時間をとられることになってしまいます。

そうした会社のウェブサイトを見ると、
多くはまともな会社のようではあります。
しかし、向こうからアプローチしてきた会社には、
基本的にその後話を進める気にはなれません。

以前話を進めてみた会社はあるのですが、
やはりその後のメール攻勢に加えて、電話かけてきたりと、
その対応にかなり時間がとられてしまいました。

また以前別の製品を輸入しようとした時のことです。
ある会社を見つけ、ネットで調べた情報を基に
「インドのこの(ライバル)会社はこんなこともできる。」
と言いました。
するとその会社の人は、「その話は嘘だ、
インドの多くの会社は仕事をとろうと、事実を隠したり
虚偽の説明をするので、気をつけて下さい。」と言ったのでした。

その後、その会社の製品サンプルを取り寄せ、
成分等調べてみましたが、やはり虚偽の説明でした。

ということで、
ネットで見つけたような会社と取り引きする場合には、
十分に気をつけてください。
インド企業へのアプローチは、
できれば信頼のできるインド人に探してもらうことが一番です。


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2012年6月5日(火)

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