第84回
インド企業社内事情こぼれ話
先日、あるインド企業に勤めるインド人と
チャットする機会がありました。
彼によると、その会社には、
役員クラスで気の合わない2人がいたそうです。
そして、その一方がある事情でやめさせられて、
もう一方の人が昇進したそうです。
加えて、やめさせられた役員が懇意にしていた彼の部下は、
今厳しい立場に置かれているようです。
こんな話は、日本でもテレビドラマで見たような、と思いました。
この会社は、オーナー系の企業です。
ですので、やめさせられた役員は、
恐らくオーナーと何かあったのだろうとうわさされています。
この会社は技術系企業で、技術者は金儲けの源泉ですので、
基本的に実力主義です。
ただ役員クラスになると、派閥やその争いのようなことは
やはりあるのですね。
人間社会ですから、当然なんでしょうね。
また、その会社にかつていた別のインド人からも、
別途その話を聞きました。
インド人も噂話は好きですね。
インド人にとって、情報は特に大事ですから。
会社内の出世という観点から、もうひとつの話。
これも、知り合いのインド人から聞いた話題です。
その会社は、ベンガル地方で創業し、
今はインド全土的に展開している会社です。
したがって、ベンガル人の社員が多くいます。
そういう背景ですから、
この会社ではベンガルの人の方が早く偉くなる、
と言うことです。
ただし、この話をしてくれたインド人社員の人は
南インド出身の人で、
恐らく自身の出世の点で不満があったのでしょうから、
この話を額面どおり受け取っていいかどうかはわかりませんが。
ただ、インドは多民族国家であり、
同じ民族の人に親近感があるのは事実でしょうね。
しかし、インド企業の多くはオーナー企業で、
オーナーは会社の業績を上げてくれる実力のある人が好きなのは
当然ですから、基本的には実力社会と考えるべきです。
そうしないと、優秀な社員は辞めていくだけですから。
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