インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第85回
トラブル時のインド側とのやり取りあれこれ

私は、外国人と英語でやりとりなどはしたくない
というお客さんに代わって、
輸入代行業もやっており、
地方のインド企業から、特産品を輸入しています。

先日、その会社に、注文した品物の発送状況を確認しました。
すでに発送していたはずのものだったのですが、確認すると
その内一部について問題があったため、
それについては別便で後日送るとのことでした。
「そういう情報は先に言ってくれよ。
聞かれてから答えるなよ。」と
また疲れる会話をしました。

その会社とはこんなこともありました。
そこから発注品が届いた時のことです。
頼んでいたもので入ってないものがありました。

すぐクレームの連絡しましたが、
「すいません。その品については、生産が遅れており、
別便で送ります。」とのことでした。
「だから、そういう話は、発送時に連絡くれよ。」

そういう状況で、その会社にクレームを言った時のことですが、
いろいろと理由を述べて素直に謝りません。
何とか今後のために反省してもらいたいので、
あやまりの言葉を言わせようと考えました。
そして、苦情の連絡に次回の注文も一緒に出すという、
アメとムチ作戦にしました。
その結果、しっかり誤ってくれました。
インド人相手には相手の顔を立てることも重要で、
一方的にやりこめるのはうまく行かない事が多いのです。

ちなみに、言い訳はインド人には普通のことで、
特にこちらをバカにしてるわけではありませんので、
あまり深く気にしないようにしましょう。

この会社は製品の品質自体は良いので、
しつこく指摘をし続け、今は改善しています。

次に、全然連絡をくれないインド人エージェントに対して
クレームを言った時のことです。
態度が変わらないので、
「この件については、別のインド人に頼もうともう。」
とメールしたら、
すぐに改善する旨の連絡がありました。

インド人は力関係を量りますから、
問題があれば別の所に切り替えられる状況を作っておくと、
交渉上大変有利になります。


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2012年6月19日(火)

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