第86回
ネットワークを活用して仕事をするインド人
インド人で仕事のできる人の条件としては、
その人のネットワークの量と、その質の良さがあげられます。
インドはネットワーク社会で、
ネットワークで解決できる範囲が大きいからです。
この人のつながりで問題を解決しようとする態度は、
営業においても口コミの効果が絶大であることにつながるのです。
そのような仕事のできるインド人は、
何かの問題に直面した際、自身のネットワークから
知ってる人を見つけ、何かしら答えを持ってきてくれるのです。
つまり、できる人というのは、
ソリューションを持っている人につながっているということです。
こうしたことは、LinkedInというビジネスSNSなどの
サイトのコンセプトにもなっているのです。
インド人のこうした人脈の豊富さは、
自身の仕事にも、また転職などでも活用します。
インド人はネットワークが金になることを
体で理解している、と感じます。
日本人も横のネットワーク構築にもっと時間を使い、
そのネットワークが生きるような仕事の仕方に変えていくことに、
今後もっと力を入れていくべきでしょう。
優秀なインド人がこのようなネットワークを築けるのは、
インドでは自身が個人や中小企業者であっても、
大企業の人にも会えやすいと言う環境も影響しています。
インドででターゲットとする人に接触しようとする場合、
その人が比較的高い地位にある場合でも、
日本に比べてそう苦労することなく話しすることができるのです。
日本の大企業の方も、
もっといろんな人と会ってみるようにした方が、
ダイナミズムが生まれると感じます。
このようなインドですが、ただ役人さんに会うことだけは、
なかなかすんなりとはいきません。
以前、あることを聞こうと役人に合おうとしたときですが、
ターゲットは高位な人ではないのですが、
何度も足を運ばなければいけませんでした。
このようなインドの特徴を知って、
うまく活用するのがいいでしょう。 |