インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第93
日本人はインド・ビジネスで成功する下地がある

先日、以前勤めていた会社の同僚から連絡をもらいました。
その会社もインドで事業を行うことになり、
彼がインド・プロジェクトのメンバーになったということです。
それも要職で。

このニュースは、言うまでもなく私の仕事にもプラスですね。

今後日本も、ますます人材は流動化するでしょうから、
今の会社をやめた後のことも考えて、
社内の人間関係だけは保っておくようにすべきです。
以前の会社の人脈というのは、その人のネットワークの
重要な部分を構成するものとなりますから。

以前、あるインド企業の日本支店で、
日本人営業社員の採用活動を手伝った事があるのですが、
その際会社側採用担当者が最も重視していたのは、
その人が持つ人脈の質と量でした。

この、人間関係をうまく運ぶことは、
特にインド・ビジネスにおいて、自分の専門力とともに、
基本となるスキルです。
今いる会社内での人間関係をうまく構築することは、
自分の重要なスキルアップだと思って、取り組むべきでしょう。

日本はおもてなしの文化をウリにもしております。
この他人へのサービス力からみて、
日本人の人脈構築スキルはもともと高いと思え、
これを素直にインド・ビジネスに発揮すればいいのです。

この他にも、インド・ビジネスで日本人が有利な点があります。
それは、日本にはこれまで蓄積されてきた技術があるという点です。
インド企業は、日本の技術に非常に関心があります。
こうした情報を持っていることから、
日本人はインド企業のキーマンにも会ってもらいやすいのです。
この大きなメリットを生かして、
インドでの事業拡大に取り組むべきでしょう。

そのためにも、自社の技術を磨くとともに、
普段から日本や世界の技術動向などの勉強、情報収集を
しっかりしておく事ですね。

以上が、日本人にはインド・ビジネスで成功する下地がある、
という私の意見に対する根拠です。


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2012年7月17日(火)

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