インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第99回
日本人は、インド人と通じるものがある

日本においてインド・ビジネスは、
ソフトウェアの開発委託や製造業中心の進出から始まり、
消費財関連やサービス業へと広がっています。
そしてさらに、ヨガやアーユルヴェーダといった
文化的なものへの需要も増えています。

ある国が成長を続け、世界でのプレゼンスが増してくると、
その国の文化も広がっていくものです。
インドに関しても、その状況になってきているのでしょう。
たとえば、日本でインド料理店は、ここ数年増えていますし、
ヨガ教室も現在の日本にあって順調です。

日本においてインドというと、
ディープなファンがひっぱる状況でしたが、
これからは普通の日本人の日常に、
インドの文化を感じる場面が一層増えていくことでしょう。
インドは仏教が生まれた国であり、日本人にとっては、
根本のところで何か通じるものがあると私は思ってます。

そういう状況で、私も昨年、
インドのヨガの教室と仕事をする機会がありました。
その仕事では、ヨガの師範のような方と交渉しました。
そして、そのヨガの指導者との出会いで、
インドのことがさらに好きになりました。

不可抗力で、インドのヨガ道場とのある契約が
延期になるという事態が生じた時のことです。
予定変更せざるを得ないという話をした時の
ヨガの師範の方の発言が、
本当に「愛」が溢れていたからです。
その件で、影響を受けた人への言葉が、本当に暖かいもので、
その人のことを心から思っていることが伝わる言葉でした。

さらに私への気遣いも添えてくれるなど、
とにかく「愛」に溢れており、
心が洗われる思いにさせられました。
ヨガを極めた人というのは、人間ができてるというか、
心が一段階上に行ってる感じがしました。
私はヨガの経験をしたことないのですが、
その精神の一端に触れたような気がしました。
多くの日本人も、インドの文化に対して、
このような感情を抱くのだろうと思いました。

日本では、健康への欲求もあり、
これからますますヨガは人気になっていくでしょう。
そして、日本の中でインド的なもののビジネスには、
今後将来性がある分野だという思いを強くしました。  


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2012年8月7日(火)

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