目標は「中金」持ち!

第39回
利息よりも、働いて収入を得るかお金に稼いでもらうかが本筋

資産インフレに向かって
振子の針が動いたときもいささか極端だったが、
今度、 逆の方向に戻るときも
ちょうど手頃なところにとどまってくれたりしない。

振子とはそういう性質のものだから、
いったん、デフレが始まると、
これまた極端から極端へと走ってとことんまで行き着かないと、
元へは戻れないようである。

そういう意味では物価も下がったし、物価が下がった分、
お金の値打ちが逆に出ているが、
それが現金を持っている人にとって有利かというと、
金利が有史以来の最安値になって元金が増えなくなっているから、
他の方法でお金を増やす才能と勇気を持たないかぎり、
元金に食い込んだ生活から脱け出せなくなっている。

とりわけデフレのときは経済環境が最悪の状態におちいり、
まかり間違えると銀行まで倒産して
預金の払い出しができなくなるようなことが起こる。
したがっていくらお金を持っていても、
不安の方が先行してお金が使えなくなり、
お金を持っていないのと同じ状態になる。

お金があってもお金を使わない社会は、
お金がなくてもお金を使いたがる社会よりも始末が悪い。
経済が萎縮して富が増えなくなって、
右を向いても左を向いても、
不景気の話ばかりになってしまうからである。

わけても第一線から退いて過去の貯蓄だけで生活を立てる人とか、
女子供だけになって外へ働きに出られない母子家庭にとっては
より苛酷なことになる。
お金が目減りするのも困るが、
収入がなくなって元手に食い込むのはもっと困るからである。

どうしてこんなことになるかというと、
銀行にお金を預けて、お金の使用料として利息をもらう人と、
お金の使用料を払って
お金儲けに従事している人が分業になっているからである。
お金の使用料はお金の儲かるときも少ししかないし、
物価の値上がりにも追いつかないが、
不景気になってお金が儲からなくなると
使用料はもっと少なくなって、
その実入りだけでは生活ができなくなってしまう。
だから、インフレに動くときも、デフレに動くときも、
金利に頼るのは間違いで、働いて収入を得るか、
お金に稼いでもらうか、が本筋である。
どちらにしても利息収入をあてにしてはいけないのである。

お金の運用がむずかしいときに、
しばらくお金を休ませるために、
一時、銀行に預けておくのはやむを得ないとしても。





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2014年2月5日(水)

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