目標は「中金」持ち!

第51回
株は売った後に高くなる

下げて元値を割った株は
絶対売らないという人があるけれども、
果たしてそれは正しい処置であろうか。
株をやっているとすぐにも気がつくことだが、
買った株が上がって「もうこれくらいあれば満足だ」と思って売ると、
それから先が高い。
それも一割や二割でなく、倍とか、
もっとそれより上ということがしばしば起こる。

反対に買い値を割って引かれている株は、
一年たっても二年たってもなかなかもとへ戻らず、
それが回復するまでに二年や三年はかかってしまう。
その間、株主もそのお付き合いをさせられる。
もしそうだとしたら、買い値を割ったら我慢をし、
買い値を上回って儲けの幅が出てきたら売るのは間違いかもしれない。

まず第一に買い値を割った株はボロ株である可能性が強く、
それをじっと持っているということは
日本国中のボロ株のコレクションをやっているようなものである。
三年も五年も、ひどいのになると、十年も塩漬けにしておくと、
その間に世の中がどこか違った方向に行ってしまい、
自分だけが取り残されてしまうこともあり得る。
海運株や繊維株を後生大事に持っていた人には
そういう傾向がなかったとは言えないのである。

反対に、上がる株は、時流に乗った業種であることが多く、
業績も上昇し続けるし、人気も集中する。
だから、五百円で買った株が七百円に上がったとたんに
慌てて売ってしまったりするが、
その後もじっと見ていると、すぐ千円になり、千五百円になり、
ものによっては二千円にもなる。
さすがに二千円になると道が険しくなったとみえて、
鳴かず飛ばずが続くが、七百円で売った株を
今さら二千円で買い戻すのは癪だから、手が出せない。
しかし、考えてみたら、
上がる株ほどよく上がるから、
五百円の株が七百円に上がっても売らないで、
三百円の株が二百円に下がったら売り飛ばしてしまうのが
本当のやり方ではなかろうかという気になってくる。





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2014年3月5日(水)

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