目標は「中金」持ち!

第62回
借金を重荷に感じる人は、ローンを一挙に返済すべし

不動産でも株でも、
人気離散しているときが逆に買いどきである。
まして、昔買ったマンションが少々家賃が下がったとか、
借り手を見つけるのに苦労しているとかいう程度のことで、
弱気になることは全くない。
デフレのときは、資産価値のある不動産まで
値打ちのない物に見えてしまうが、
現金だってそんなに頼りになるものではない。

地価も株価も下げて、現金だけが逆に値打ちが出てくるときは、
現金で持っていた方がいいように思いがちである。
しかし、現金もいつどこでまた目減りが始まるか
わからない不安定な存在である。

いまのように存在が大きく見える場合でも、
利息は安くなるばかりで利息収入は
高いときの十分の一以下に減ってしまった。
それでも現金の形でそのまま銀行や
郵便局に預けておく人が多いのは、
不動産や株だともっと下がるかもしれないと
おそれおののいているからである。

私に言わせると、
人間が資産として持つことのできるものは
いろいろあるように思えるけれども、
大きく分けると、不動産と株と現金の三つだけである。
デフレの進行によって、この三つのうちで
一番安定度の高い不動産と、
一番経済の動向を反映する株が低迷を続けて、
購買力を反映する紙幣の方が逆に値打ちが出てきてしまった。

この傾向は、物の値段が安いぎりぎりのところまで
追い詰められ続けると考えなければならないが、
そういう傾向が続いているときでも、
不動産や株の値打ちが全くなくなってしまうわけではない。

今回の大不況では不良債権化した
土地投資の整理に時間がかかるので、
土地の反騰は当分見込めないし、
場合によっては更に一段安がないとはいえないが、
少なくとも金繰りに追われていない人が
不動産を現金化する時期でないことは確かである。

もちろん借金で首のまわらなくなった人は、
そんな悠長なことは言っておられない。
また借金を重荷に感ずる人は目ぼしい資産を処分してでも、
肩の荷を軽くしておく必要がある。
しかし、金繰りにあまり問題のない人は、
金利も安くなったことだし、
そのまま借りっぱなしにしておけばよいし、
現金のまま銀行に預金をしている人は、
この際、わずかな金利をもらうより、
ローンを一挙に返済してしまった方がいい。

返済に追われないですむだけでなく、
わずかな銀行金利をもらうより
うんと高利回りの不動産投資に切り換えたことになるからである。

金繰りに困っている人と違って、
どちらにしようかと迷うだけの余裕のある人にとっては、
マンションは手元に残しておいて、
借金を返してしまえばよいのである。





←前回記事へ

2014年3月31日(月)

次回記事へ→
中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」

ホーム
最新記事へ