目標は「中金」持ち!

第64回
よそ者の方がチャンスをつかめる その1

財産三分法とは、全財産を不動産、
有価証券、現金の三つに分けて危険分散をすることをいう。
昔はお金を外貨に換えることも容易でなかったし、
そんなことまでして
財産を海外投資に向ける人は皆無に等しかったので、
財産を分散するといっても国内だけの出来事であった。

ところが、国際化の時代になると、
物だけでなく、人もお金も国境を越えて
自由に行ったり来たりする。

日本のお金も外国に行くが、
外国のお金も日本に入ってきて、
日本の株を買ったりしている。

どちらが正しいのかは、
結果が出てみないと何とも言えないが、
お互いにそれぞれ思惑があるし、
投資の対象やその結論もさまざまだから、
基本的には国内だけでやっていたことが
国境を越えて全世界を舞台にするようになったということである。

国が違うと、お金儲けの条件も違うが、
そうした条件の下で、
お金儲けの見込みがあるかどうかは人によって考え方が違う。
株式投資などはその最も典型的な例で、
アメリカやヨーロッパのファンドが
日本株を買うということは
日本株の将来を有望と評価しているからであるが、
外国人が日本株を買うということは
日本人が日本株を売っているということにほかならない。

強気と弱気が外国人と日本人の間で分かれるとすれば、
それは外国人が自分らの発想によって
日本人には見えないところが見えるからかも知れないし、
逆に日本人が弱気になるのは
日本の株式市場を自分らなりに知り尽したつもりで、
もう逆さにして振っても何の知恵も出てこないところまで
追い詰められていると見ることもできる。

面白いことだが、人間は長いこと
一定の環境にどっぷり漬かってしまうと、
固定観念ができてしまって、
身動きができなくなってしまうものである。

毎日、相場とにらめっこをしている証券マンの方が
株で儲からなくて、
遠くにいて別の角度から株式市場を眺めている人の方が
かえって株でお金が儲かるのは、
こうした原理のなせるわざである。

また土地に育った人が思うようにお金が儲からず、
よそから移住してきた者が事業に成功するのも、
同じリクツによるものである。
したがって、日本の証券マンより
外国の投資家のほうが正しい見方をするということは
大いにあり得ることだし、
そういった意味でも、
異国間の投資は今後ますます盛んになることが考えられる。

つまり、どこの国の人も自分の国で金儲けをするのはむずかしく、
よその国のほうが可能性があるという現実がある。

次回に続く





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2014年4月4日(金)

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中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」

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