目標は「中金」持ち!

第65回
よそ者の方がチャンスをつかめる その2

実際には、その国なりの規制や困難があって
必ずしもスムーズに事が運ぶわけではないが、
固定観念で目つぶしされているのに比べると、
土地の人には見えないところが見えるので、
カントリー・リスクはあるにしても、
よそ者の方がチヤンスは多いのである。

とりわけバブルのはじけたあとの
日本の八方ふさがりの情況の中では、
新規投資のスキマはその中にいる人にはほとんど見当たらない。
不動産はどうだろう、株はどうだろう、
そのどれもダメだとしたら、
いっそ現金のまま銀行に預けておいたらどうだろうと
思わず頭を抱えてしまう。
いくら考えても納得できるような答えは出てこないのである。

と言うのも、
戦後、われわれが常識としてきた前提が
大半、崩れ去ってしまったからである。
戦後の日本経済の最大の変化は、
農業社会から工業社会に切り換わったことである。
おかげで産業の構造も変わったし、
人ロも農村から都会へと大移動して
過疎と過密現象を起こすようになった。

地価や株価に大変動を起こしたのも、
それによって新しい成金階級が形成されたのも、
国民所得全体が大きく成長したのも、
年々工業生産が拡大して
社会的に富が蓄積されてきたからであった。

しかし、そうした状況を持続するためには、
生産された工業製品に対する需要があって、
かつそれが売れ続けていくという前提が必要である。

物をつくりすぎてあまるようになっても、
値が高くなりすぎて人が買わなくなっても、
また買いたい人がお金がなくなって買えなくなっても、
物が売れることを前提とした経済構造は崩れてしまう。





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2014年4月7日(月)

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