目標は「中金」持ち!

第67回
魚のうようよいるところに移った方がチャンスをつかめる その2

もし、住むところも同じで
生活のスタイルも変えるつもりがないのだから、
財産対策だって自分のいままでの常識内で
解決すればいいじゃないかというのであれば、
もちろんそれでもかまわない。

その代わり、その範囲内でできることといえば、
不動産で持っていた方がよいのか、
株を買うのならどの銘柄にするのか、
同じ現金で預金するのなら、
絶対に潰れない銀行がよいがそれはどの銀行か、
といった程度のことで、
目の覚めるような選択はあまり考えられない。

それでも景気の動きによっては、
持ち株をほかの銘柄に乗り換えた方がいいとか、
そろそろ賃貸マンションや
オフィスビルの不況は底を打つ筈だから、
ほとんど金利にもならない定期預金にしておくよりは
利回りのある不動産に換えておいた方がよい
とかいった対策によって、
財産が大きく膨らんだり、減ったりすることはある。

だから従来の延長線上でものを考えるにしても、
景気や経済の動向に気をつけて、
然るべき手を打っているのと、
そうでないのとでは当然、大きな違いが出てくる。

しかし、そうした変化も、
成長経済が日本の国にもたらした変化に比べれば、
水溜まりに雨が降っているのと、
川の流れくらいの大きな違いがある。

成長経済から低成長への変化は、
川の流れが止まって
水溜まりになってしまったようなものであるから、
その中で育つ魚も育ち方が違うし、
釣れる魚の種類も違う。

もしどちらを向いても、
もはや水溜まりしか残っていないとしたら、
水溜まりで魚を釣るよりほかないが、
いまはお金は世界中どこにでも動ける時代になった。
ちょっと国境を越えただけで経済環境は一変する。
低開発のまま残されている地域もあるし、
いま成長経済のさなかに置かれている地域もある。

自分の財産をどこに移し、どこで増やすかは、
私たちの考え方一つで決められる。
そういう時代になったのに、
同じところにしがみついて
効果の上がらないことをやっているより、
魚のうようよいる地域に動いたほうがいいのではないか。





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2014年4月11日(金)

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