目標は「中金」持ち!

第82回
茨の道に踏み込めるかどうかで、あなたの運命が決まる

そうしたなかで、税収不足を補うために、
法人税を一時期、引き上げたり、
大企業の交際費の枠はゼロというきびしい措置がとられたりした。

また資本金二千万円以下の中小企業は、
僅かに年四百万円の枠が残されているが、
これとても税収を上げることに狂奔している税務署員から、
「どんな目的で誰と食事をしたのか」
と細かいところまで追及されている。

これ以上締めあげたら、
企業が成り立たないところまで
追いつめられているのが現状だから、
中小企業のオヤジさんたちも、
サラリーマンたちが想像しているほど楽ではないのである。

にもかかわらず、サラリーマンよりも中小企業や
自由業などの自営業者の方が、
税法的に有利な立場にあることは事実である。

しかし、それは税法がそうなっているからというよりは、
いくら税法で締めあげても、
もうこれ以上締めあげられないところまで
追い詰めた結果がそうなっている、と見た方が正しいであろう。

つまりサラリーマンはサラリーが主たる収入で、
それに源泉で税金を徴収されるので、
俗にクロヨンとよばれているように、
ほとんど逃げ場が残されていない。

それに対して、自営業者は四〇パーセントていどの縄目の
ゆるみがある。
この四〇パーセントのなかに
消費に使うお金がもぐり込むことができれば、
税引き前に使えるお金と、サラリーマンのように
税引き後でないと使えないお金との間に
かなりの差が出てくる。
この差を無視して、サラリーマンのまま
「使えるお金が月に百万円」を実現することは
至難の業に属する。

もちろん、
何が何でもそうならないといけないと言っているわけではない。
ただ、どうしてもそうなりたいと思う人は、
思い切ってサラリーマンをやめて、
自分の危険負担で自営業者に鞍替えをすることである。

人生には通りやすい道と、
少々、遠まわりでも目的地に早く着く道がある。
転業をして自営業者になるのは、
ぼやぼやしていても月給日になったら月給をもらえるのと違って、
大へんな茨の道である。

ただ、それでたじろがずに
茨の道を切りひらくことになれてくると、
茨がない道では物足りなくなってくることも事実である。
最初の一歩を踏み込めるかどうかが、
あなたの運命を決定するのである。





←前回記事へ

2014年5月19日(月)

次回記事へ→
中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」

ホーム
最新記事へ