目標は「中金」持ち!

第103回
成功者に数えられる人はみなせっかち その2

また駿馬も老いれば駄馬に等しという。
ある年齢になると、脳の細胞も縮むし、
体力もなくなるから、活力を失ってしまう。
仮に、そういう条件がすべて揃っていても、
戦争が終わったときに社会に出た人といま社会に出た人とでは、
客観的条件が違う。
環境が違うから、出来ること出来ないことが違う。

「時代が英雄をつくる」というが、
やはり新しい時代には
新しい時代に向いた人物が現われるものである。

いまは既存秩序の崩壊するときだから、
既存秩序の外にある新しい産業分野を志向する人と、
日本の外にある海外志向型の人に、
チャンスの多い時代である。
だから、そういう方向をめざせばよいのである。

もちろん、ブームの中におれば、
うまくブームに乗れるとは限らない。
スーパーの成長期にスーパーを手がけた人はたくさんいるが、
いまも残っている人はそうたくさんはいない。
インスタント・ラーメンのメーカーも全盛時代には
八百社もあったというが、
いまはうんと少なくなっている。
ブームのあるところに織烈な競争があり、
競争にうまく残った者だけが、覇者になるのである。

その点、海外志向型は、
いっぺん日本でやったことをもう一度、
海外で再現するのだから、
日本人にとっては比較的やさしいことだといえる。
これからどうなるかは、日本でいっぺん経験しているから、
虎の巻を見ながら試験の答案を書いているようなものである。
外国でやるのだから、
勝手が違ってそれなりの苦労はあるが、
苦労の伴わないビジネスなどはない。
これから外国に行って仕事をする人は、
戦後日本国内で無一文からスタートした人よりは
恵まれていると思う。





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2014年7月9日(水)

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