目標は「中金」持ち!

第117回
充実感さえあれば、人生は生きるに値するもの

人の生き甲斐には個人差がある。
遊ぶことや趣味に生きることに生き甲斐を感ずる人もあれば、
働くことに生き甲斐を感ずる人もある。
どちらにしても、自分の好きなことをやるためには
お金が必要だから、先ず収入を得るために働かなければならない。

しかし、お金を稼ぐことは容易なことではないから、
骨が折れる。
さんざ苦労してお金を手に入れることができれば、
「やったあ!」という満足感があるから、
次から次へと挑戦する目標ができて、
その目標を達成することに生き甲斐を感ずるようになる。

しまいには、お金が儲かることよりも、
挑戦する過程に我を忘れるようになる。
儲けたお金で他にやりたいことをやるよりも、
事業そのものを成功させることが目標になって、
気がついてみたら、
一生を金儲けのために棒にふってしまった感じになる。

それはそれでかまわないと私は思う。
充実感さえあれば、
人生は生きるに値するものだからである。
独立自営の道を選んだ人には、
事業欲を失わない限り、こうした生き方が許される。

ところが、サラリーマンをやっていると、
サラリーマンとしての頂上をきわめた人でも
やがて「定年」がやってきて、
仕事から引き離されるときが来る。

これがどの程度に辛いことかは、
私のように定年のない職業を選んだものには
あまりピンと来ない。
しかし、そういう目にあわされる人にとっても
実は初めて経験することだから、
辞めるときはあまり感じないで、
あとになって冷酒のようにだんだん効いて来る
ということが考えられる。

経団連とか、経済同友会とか、
社長業のOBたちが集まって天下のご意見番をやっているのは、
何もやらないと早く年をとるということもあるが、
何かやっているという自覚がないと
生きている気がしないからでもあろう。

お金があって生活には困らない人々でも、
生き甲斐がないと、早女と呆けてしまうのである。
だから、お金よりも生き甲斐の方が大切だと私は思う。

お金は最低生活を支えられるだけあれば足りるが、
生き甲斐がなければ、お先真っ暗になる。
そういった意味でも、定年退職の近い人は、
そのずっと前から定年後の生き甲斐を
しっかり確認しておかなければならない。
いや、そもそもサラリーマンになるときから、
何が自分にとって生き甲斐か、自問してかかる必要がある。





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2014年8月11日(月)

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