目標は「中金」持ち!

第129回
安いカーテンで豊かな気分を味わう

お金の使い方の上手下手に関しては、
人それぞれちがうだろうが、
一般的に言って知恵を働かせた
上手な使い方というのはあると思う。

また逆に昔から「安物買いの銭失い」と言うが、
これも真理をついているところがある。
そういうことからすると、買い物に関しては、
ひとつの原則を立てることができると思う。

どういうことかというと、
「毎日使うものについては
なるべく一段上のランクの高価でいいものを、
たまにしか使わないもの、
あるいは定期的に買い換えるものは
安価なもので間に合わせる」ということである。

たとえば日常使う家具などは、
安いものを買うとまず絶対といっていいほど飽きがくる。
いいものであれば、使い込んでいるうちに味が出てくるし、
愛着もわいてくる。
だいたい家を建てるときなどは、
建物の金を払うだけで精一杯で、
家具を買うお金などはなくなってしまう。
そこでついつい安物のベッドやソファーを買ってしまう。
これは絶対に駄目なのだ。

何回もそういう経験をしたので、
私などは家を建て直す前に、先に家具を買ってしまう。
椅子などはやはり座り心地が命だから、
いいものは本当に座り心地がいいし、
机もいいもので原稿を書いていると気分も違う。
私の香港のビルにある自分用の机は、
確か二百万円ほどのものだが、
買うときにはさすがにちょっと迷った。

うちの下の息子などは自分が稼ぎ手でないから気楽なもので、
私が三、四十万のものでも見栄えしないことはないと言うと、
「パパ、自分でもあと十年しか生きないと言っているのに、
そんなにケチケチすることないよ。
十年使うことを思えば、月に二万円払うかどうかでしょ。
そんなもの、原稿ちょっと書けばすぐ償却しちゃうじゃない」
と言う。
結局、息子の言葉に従って買ってしまってよかったのだが。

これに対して、たとえば部屋のカーテンなどは、
あんまり高いものを買うのはどうかと思う。
同じカーテンでもたとえば川島織物の製品などは、
生地もよくデザインもいいが非常に高価なものである。
会社の応接室とかホテルのような商売をしているところで使うのならともかく、
一般の家ではどんなものだろう。

そういうのは一度買ってしまうと、
ずっと使っていなければならない。
しかしカーテンというのは、
マンネリ気分を一新するときに真っ先に手をつけるものである。
新しい柄に替えると環境が一変するから、
できれば定期的に買い換えてもいいくらいだ。
だから、安いものでいい。
もし高いものを買ってしまったら、
かける部屋を変えるだけでもずいぶん気分が違うだろう。





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2014年9月22日(月)

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