伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第11回
アジアンリビング

フランクフルトで毎年2月に開催される消費財のメッセ、
“アンビエンテ“ではメッセ本会場とは別に、
“アジアンリビング”と銘打った
中国企業専用会場、チャイナ・パビリオンがあります。

こちらの会場はメッセ本会場とは
マイン川(ライン川支流)を挟んだ対岸にあり、
無料のシャトルバス・サービスで本会場と結ばれています。
本会場に比べると1つ1つは小さなブースですが、
プラスチック製品から家具まで出展内容は多彩です。

中国企業のみで構成された会場案内を見ると
2005年には120社、
2006年には185社のブースが載っています。

05年のアジアンリビング会場では、
中国から格安で日用の消耗品を仕入れようとする
欧州側のバイヤーで大変賑わっていました。
特にショッピング袋やゴミ袋などプラスチック製品を
格安良質で安定供給してくれる
中国メーカーの取引先を確保しようという勢いでした。

たくさんのサンプルとカタログを小脇に抱えて、
にこやかにシャトルバスに乗り込む
欧州バイヤーの姿をよく目にしたものです。
けれども、あっという間にニーズを満たしたのか、
06年会場は穏やかでした。

どちらかというと、06年には、欧州メーカーの
豪華な洋食器のフルセットを注文する、
中国バイヤーの姿が
メッセ本会場の方に溢れていたのです。


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2006年11月29日(水)

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