伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第15回
クリスマスのお菓子

今は、アトヴェント(待降節)と呼ばれる、
クリスマスを迎えるための前4週間の準備期間です。
皆、クリスマスまでの日数を
いよいよ本格的に数えているところです。

4本のキャンドルが付いたアトヴェント・クルツ。
12月の日曜日ごとに1本ずつ点し、
4本目を点すころクリスマスとなります。

12月25日までを毎日1日ずつ数える
アトヴェント・カレンダー。
その日の日付の紙箱の窓を開けると
小さなチョコレート菓子が1つ入っています。

こういう時期、皆で少しずつ楽しむ
クリスマスのお菓子が普段の焼き菓子と
少々違うのは、一口サイズであること、
星や雪など冬のモチーフを模っていること、
日持ちのする材料でできていること。

中国の月餅のように、
ドライフルーツと木の実をふんだんに使います。
この上さらに洋酒やスパイスを効かせたり、
チョコレート掛けや砂糖掛けにしたりしています。

坑道という意味のシュトーレンのスライス。
カフェでは、本日のお菓子としてこの時期、登場します。
バウムクーヘンもこのころのお菓子。
これは一口サイズに切ったものに、
洋酒が利いたチョコレート掛けの姿となっています。

ところで、ドイツでのクリスマス準備は、
アトヴェントよりもずっと前の、
10月に入るとそろそろ始まり、
夏時間から冬時間に替わる10月末には、
すでに本格的になっています。

およそ3ヶ月間それを楽しみにし続けて、
12月はクライマックス。
その年の締めくくり、となります。


←前回記事へ

2006年12月8日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ