伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第56回
アンビエンテ2007の隠れた主役、中南米

これだけの巨大会場に多業種参加し、
多国籍の来場者でごった返す中にもかかわらず、
このメッセでは、
「ほんとうにご興味がある、欧州の中小輸入業者のための」
と欧州らしい「お断り書き」をいれて
新しい主役のご披露がありました。

あらかじめ、サインアップした欧州企業しか入れない、
というコーナー。
EUマークが入り口に大きく掲げらています。
「大変申し訳ございませんが、本会場へのご入場は
あらかじめご記名いただきました欧州企業に限ります。
なぜなら、欧州企業が中南米に出資し、開発した物産を
欧州に向けて輸出したいと考えているからです。
中南米からの25の輸出業者が、
そういう物産に対してほんとうにご興味を持ちで、
欧州に輸入したいとお考えの欧州の中小業者の皆様の
ご来場を心よりお待ち申し上げております。」
そういう意味の断り書きが
アンビエンテ公式HPにありました。
「ラテンアメリカからのアンビエンテ2007」と
予告されていたものです。

私とて、この会場には入れません。
でも、素晴しく芳ばしい香りに惹かれないわけにはいかず、
私だけでなく、大勢の人が
この入り口の界隈に自然に集まっていました。
その香りの主は、コーヒーです。
会場には、焙煎器が2、3台設置されていると見え、
排気ダクトが建物外に数本引かれています。
そこから、煎りたてのコーヒーの素晴しい香りが
いやがおうでも鼻をくすぐるのですから、
来るなといわれても困りますよね。

一般公開されていた会場を含め、
中南米からの農産物や手工芸品のご披露がありました。
欧州と中南米との
新しいコミュニケーションのスタイルが
進んでいるのだな、と思いました。


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2007年3月14日(水)

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