伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第133回
国を飛び出すタイミング

自力で外国に暮らしている方々の経験談を
聞かせていただくのは、本当に勉強になります。
私にとっては、その方の住む国が
必ずしもドイツでなくても構わないのです。
私よりもずっと若い方も、お年が上の方も、同い年も。
男性も、女性も。
日本人であっても、もちろん日本人ではなくても。
アジア人であっても、
アジア人ではなくてもよいのです。

自分とは異なる文化習慣を持つ人々の中で、
周囲の人の話をどう受け止め、
何を考えて、どう対応していけばよいのか、
自分なりに、取るべき方法を判断していく上で
小さな雑談が、後に大きなヒントに繋がります。

そういう気持ちで、お話に少しずつ耳を傾けていると、
自国の外に住むことになる「きっかけ」は、
まず、皆、人それぞれ。
大きく分けると国際結婚・政治情勢・職場事情の
3つになるのではないかと思っています。
そして、いずれのきっかけであっても、
上手くか否かは、国を飛び出すタイミングと
飛び出し先の国の景気のうねり具合なのかもしれないな、
と気が付き始めたところです。

「出た先の国の景気が、間もなく上向きになれば、
その波に乗れます。
でも、もしも、その逆であれば、私は今、ここに居ませんでした」
と話してくれた人がいます。
そして、無我夢中でいる間、耐えられるだけの
「若さ(年齢)」も必要だったと思う、と付け加えられました。

「若さ」は宝、「時」は今…。
まるで、戦国武将のように今だ!と
決断・実行したときのお話は、
国籍や出国の理由、出国時期にも関わらず、
上手くいっている人であればあるほど、
良いタイミングに乗っているのだな、
と教えられます。


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2007年9月10日(月)

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