伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第152回
フランクフルト・モーターショウ

今から1ヶ月ほど前の9月末、
フランクフルトのメッセで世界の車の祭典、
IAA(モーターショウ)が開かれました。
ピカピカに磨かれた世界の高級車・最新型車が
ずらりと並ぶのを見るのは、とても気分が良いもの…。
自分の懐具合なんて、しばし忘れてレッツ・ゴー!
来場者100万人を越える2年に1度の大イベントです。

ドイツ国内外からの来場者だけではなく、
数あるメッセ・イベントの中でも、
地元住人、フランクフルト市民が
とても楽しみにしている催事です。
一度入場すれば、試乗はタダだし、写真撮影も自由!
平日の一般用大人1日券で入場料は13ユーロ。
でも、午後3時から7時の閉場までの4時間は、8ユーロ!
さぁ、この時間帯を待って…近隣の家族連れが、
どっと会場を埋め尽くす模様となります。

高級スポーツカーの試乗待ちの列や
カメラやビデオを構える人垣が
車のぐるりに沿って何層も並びます。
大人気車の周囲に、雁首揃えて作る人垣は、
肌の色も、眼の色も、髪の色も多色多様。
年齢の別も、男女の別もありません。
「うおぉ、なんてカッコ良ィ(これが買えたらなぁ)…」
なんて、うっとり眺める想いの先は、皆、同じ。
多くの人の視線をぴっちり釘付けにして放さない、
そんな高級車って本当に実在するようです。

さて、会場には、もちろん、日本・韓国・中国と
アジア各社が提供するブースがありました。
優れた性能と高級感、そしてその価格が
アジア車両の魅力です。
今から買うなら…と
財布を小脇に挟んでいるかのような勢いの
ロシアや東欧圏からの来場者の多さに圧倒されました。
「地球に優しい」エコ対応車両であって欲しいのは、
今や世界共通のテーマですが、
「お財布に優しい」のも欧州では何より重要。

つまり、燃費が良い・修理費が掛からない・
高い安全性が備わっていて自動車保険料が安い、のが
毎日の節約生活には必須の条件となります。
「徹底した節約は賢い」欧州では、
「お財布に優しくて、惚れ惚れするほどカッコ良ぃ…」、
そんなお財布に優しい車が魅力的です。


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2007年10月24日(水)

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