伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第161回
近隣国へなら日帰りで…

ドイツからオランダ・イギリス・フランス・
イタリアなどの近隣国の都市へならば、
日帰り出張が当たり前…という話を
初めて聞いたときには、
そんなことが可能なの?と不思議に思いました。

言葉も文化も異なる外国に向けて、
「国境を越える」という印象が強く、
国名が違えば「うんと遠いに違いない」
と思い込んでおりました。
しかし、欧州の中での
土地勘がいくらかついてくると、
日帰り出張はありうる話だと納得できます。

欧州地図を広げてみると、
例えば、フランクフルトから、
アムステルダム(オランダ)まで約370キロ、
ロンドン(イギリス)まで約650キロ、
ローマ(イタリア)までなら、約1000キロです。

日本地図で見てみると、
東京から大阪まで約400キロ、
広島まで約700キロ、
鹿児島までなら、約1000キロです。
「日帰り出張で頼むよ」と上司に言われたら、
交通の便さえ上手く確保できれば、
不可能な距離ではないのかもしれません。

さらにアジア地図で見てみると、
東京からソウル(韓国)まで約650キロ、
ハバロフスク(ロシア)まで約1500キロ、
タイペイ(台湾)や
北京(中国)までなら、約2000キロです。
フランクフルトから
約2000キロの位置にある都市を探してみると、
リスボン(ポルトガル)がありました。

何と言っても、欧州のご近所さん同士は、
海で阻まれることは少なく、陸続き。
アジアのご近所さん同士より
お互いの距離がうんと近い関係にあります。
隣国同士のその近い距離関係を知ると、
欧州は、意外と狭い場所に、
多くの国が密集しているのだな、
ということに気が付きます。


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2007年11月14日(水)

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