伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第169回
ロシア人でいっぱい…

「ロシア料理店が多いのは、
フランクフルトに住むロシア人がとても多いからだ」
と説明されました。
その理由は分かるけれど、
そんなにロシア人が多かったっけ?と
聞き返しました。

「え〜、知らないのォ?
顔みれば、すぐに分かるでしょ。
フランクフルトの街の中、
ロシア人でいっぱいじゃない!」
…???
でも、そう言われてみれば、そうかも。

冬の夕暮れ、厳しい寒さに
ガタガタ震えながらバス停に立っていたとき、
「あ〜ら、貴女には寒いのね?
きっと暖かい国から来たんでしょう?」
ふぉふぉふぉ…と明るく笑いながら、
隣に立っていた会社帰りらしい女性が
私に話しかけてきたことがあったのです。
そうよ。でも、貴女には寒くないの?
と問うてみれば、
「私はロシアから来たの。だから、全然寒くないわ。」
…そんな会話があったことを思い出しました。

話を聞いていると、ロシア人にとって、
ドイツは誠に住みやすい国なのだそうです。
ドイツ語はとっても簡単!
ドイツ現地学校は無料なので、
子どもの教育に不自由しない!
暖かい!買い物に便利!
ロシア人用のミニコミ誌は、7誌もあるほど!
日本語・韓国語のミニコミ誌は、
それぞれ2誌あるか、無いかです。
中国語もつい最近までそのくらいだったのですが、
今や5誌に増えました。
7誌というのは確かに大きな数なのです。

ロシア語版・ミニコミ誌で面白いのは、
「我らがドイツ」新聞だそうな。
「ね?この誌名を見ると、
どれほどドイツが好きか分かるでしょ?」
…な〜るほど。

その後、気をつけて見ていると、
言われたように、やっぱりロシア人は
フランクフルトに少なくない様子。
しかも、欧州の企業が努めて求め、
決して安くはない給料で雇用しているであろう、
とても自信に満ちた姿の人が多いのです。


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2007年12月3日(月)

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