伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第198回
やはり今年も暖冬です

昨年の秋に、例年並の厳しい寒さになりそうだと、
皆が喜んだのは束の間でした。
一度冷え込んだ後は、雪が降らずに雨ばかり。
やはり、今年も暖冬です。

ところで、昨年後半には、ガソリン小売価格が
上へ下へと落ち着かず、
皆をやきもきさせました。
ガソリンをできるだけ使わないようにし、
無駄な出費を増やさないよう工夫して、
「しっかり財布を〆なければ…」と
強く決心した人が多かっただろうと思います。

けれど、クリスマスは特別でした。
12月上旬の贈り物シーズンには、
上機嫌で大きな袋を抱えた人の群れで、
街中が溢れかえっていました。
ここ数年、私が経験したドイツで一番の好景気。
素晴らしく賑わっていた冬でした。

中心部の百貨店は、ほぼ昨年1年間、
営業時間中も閉店後も改装工事が続いていました。
全館のエスカレータが新しいものに取替えられ、
そして、売り場面積が拡張されました。

品物にビニールシートを掛け、
工事現場を避けるようお客を迂回する通路を作って、
壁にペンキを塗ったり、
天井を開けて配線工事をしたり。
日本ならば、お店の休業日に
急ピッチで進める作業かもしれませんね。

そして、真新しいエスカレータの
横に取り付けられた店内案内板が
これまでの英語・ドイツ語に
中国語を加えた3ヶ国語表示に変わったのです。
さぁ、これで続々やって来る
大勢のお客様を迎える準備は万端、でした。
恒例1月のセールシーズンは、大変賑わっています。


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2008年2月8日(金)

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