伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第203回
欧州に意外と多い「米が合う人」

豊岡先生のコラムでは、
その人の身体に合う良い食べ物は、
皆、1人ずつそれぞれに違うというお話でした。
例えば、日本人の常識中の常識とされている、
主食の米にも、合う人と合わない人がいるそうです。

そういう私はと言えば、どうやら完璧な小麦タイプ。
ドイツにいても毎朝、ご飯と味噌汁の和風の朝食を
きちんと整える日本人は多いのです。
毎日、ご飯を食べないと元気が出ない、
パンでは全く調子がでないという人、多いかもしれませんね。
一方、私は、幼い頃から炊き立てのご飯より、
焼きたてのパンを食べたいと思うことが多くありました。
身近なところに豊富にあるパンやパスタを食べる回数が
今では自然と多くなっています。

そういう経験から、周囲を見ていると、
欧州人にも米タイプと小麦タイプの人がいるようです。
ここでは皆、好き嫌いをはっきりさせ、
無理をしないのが礼儀(?)です。
好きな食べ物は喜んで食べるけれど、
嫌いな食べ物は、小さな子どもの頃から絶対に食べません。
また、嫌がるものは、無理に食べさせないようです。
宗教とは全く関係なく、「私は魚を食べません」、
「肉類を一切食べません」とハッキリ言う人も大勢います。

そういう具合で、質問せずとも見ているだけで
皆の好みがよく分かります。
しかも、欧州人は小麦タイプが多いかと想像すれば、
米タイプの人が意外と多そうで、面白いですね。
料理の付け合せに、米かジャガイモか、パンかと聞かれたら、
「米!」と答える人が少なくありません。
ここでは、皆はお米を茹でて肉料理の付け合せにしたり、
スープで煮込んでリゾットにしたりして食べます。

お米好きが結構多いのをみると、
近年のアジア食ブームが大ウケするわけだと納得しました。
特にお米を使った寿司は、皆に喜ばれています。
そして、最近では、ライスクラッカーや
ライスチップスなど、米原料の新商品が登場しています。
これは、日本のおかきや薄焼き煎餅のようなものです。

先日には、米の粉で作ったイタリア製パスタを
ドイツの食材店の棚に見つけました。
アジアのビーフンとどう違うのかな、
どんなソースを絡めると美味しいのかな、
と興味深く思いながら、私、試せずにいます。


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2008年2月20日(水)

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