死に方・辞めかた・別れ方  邱永漢

去り際の美学

第49回
デパートを味方につけると、お金が上手に使える

お金のムダ使いを防ぐ意味から、
カード類はなるべく作らないほうがいいと言いましたが、
デパートの会員カードの中にはトクなものもあります。

どういうわけだか、
デパートというところは現金で買い物をしてもまけない。
ところが、カードで買うとまけてくれるんです。

私は、東京都内にある
いくつかのデパートのカードを持っています。
どのデパートでも、五万円以上の買い物をすると、
五パーセントないし10パーセント割引いてくれます。

お金を貯めようという人が、
そうそう高額な品物を買うわけはないでしょうから、
この恩恵を受ける回数はそれほどないかもしれません。

ただ、家具とか高価なコートなど
値のはる品物を購入するときのために、
おぼえておいてソンはないでしょう。

五十万円買えば、五パーセントなら二万五千円、
十パーセントなら五万円安くなります。
ちょっとバカにはならない数字です。

それ以上に、まけてもらう方法もあります。
外商を活用する方法です。
会社の備品などを仕入れる係の人は、
みんな外商とつき合いがあるので、
うまく利用できるんです。

ふつうの人でも、大きな買い物をするときは、
外商を通して、ツケで買う方法があります。
一割引いてもらったうえに、
「もう十パーセントまけろ」と交渉することもできます。

デパートの人と親しくしておくと、
もうひとつメリットがあります。
デパートでは、定期的に社員セールをやっているんですが、
それも利用できるからです。

セールが近づくと、たいてい連絡をくれます。
バーゲン用に作られたものではなく、
ちゃんとした品物を二割引きで買えることになります。

私は、暇さえあればデパートに出かけます。
かならずしも買い物が目的ではなく、
デパートの売り場をたえず見ていると、
新しい商売のヒントが発見できるからなんですが、
物のよし悪しを見分ける眼を養う点でも、
デパートをのぞくのが役に立つんじゃないですか。

お金を貯めるには節約が前提条件になりますから、
”買い物上手”でなければならない。
”買い物上手”とは、不必要なものはいっさい買わない
ということもその中にはいります。

ほんとうに必要なものだけを、
それも品質の良いものを買うためには、
何を買ったら良いかという判別のできる眼が必要でしょう。

とりわけ、一家の会計をあずかる主婦にはそれが言えます。
デパートの人を味方にしておくのは、手近なよい方法です。





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2013年5月20日(月)

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