第328回
■もとデパガーさんからのQ(質問):百貨店の未来

最近のデパートに関するお話、
大変参考にさせていただいております。

確かに普段のデパートには人がはいっていませんが、
バーゲンや割引きセールの時は沢山入ります。
活気は有りますが、そういう時、
いくら売上げが上がってもデパートの利益はあがりません。
結局、欲しいものはあるけれど、必要に迫られない限り
定価では物を買わなくなったと言う事ではないでしょうか?
しかし、はじめから二重価格というのは禁止されています。
物が溢れていますから、そこでしか買えないというものも
見つかりにくくなっています。
デパートにはユニクロやダイソーには無い
品質の良いものが売っている。
でも、良いものを安く買うというのが、
今の傾向ではないでしょうか?

デパートはある種、夢を売る商売だと思っていました。
その空間で買う事に満足を覚える、
お金が入ったらそこで買物をしたいと
思える場所ではなかったでしょうか?
昔のようにイメージだけでは、お客はついてきません。
でも、何がしかそこで買うという満足感、
付加価値がついてこなければ
デパートとしての存在価値はなくなる、
というのは古い考え方でしょうか?


■QさんからのA(答え)

デパートの商売が駄目なことは全国的な傾向と見えて、
私がそのことに少々触れましたら
たくさんお手紙をいただきました。
ことに地方のデパートは、
東京のデパートより早くダメになってしまいました。
私が地方の講演に行くと、
駅の前の1番いい場所にある
デパートや大型スーパーが閉まっているんです。
本当は地方の人から見れば、商店街を開いてくれているより
デパートを開いてくれた方がありがたいのでしょうけど、
それが閉まっているということは、
地方の経済力ではデパートも大型スーパーも
維持していけないということだと思うんです。

またデパートに買いに行っても買うものがないというのは、
地方だけでなく、東京も同じなんです。
しかし、このまま全てのデパートが
駄目になるわけではありませんので、
それをみんなが来るようなデパートになおすにはどうしたらよいか
考えるところまで来てしまったのです。
当然、いままでわたしたちが常識で考えてきたデパートとは
違うものにならざるを得ないと思います。
そういうことをうまく考えついた人が、
次の時代デパートを引っ張っていくことになります。


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