第1260回
■岩太郎さんからのQ(質問):今年の不動産株の動向は?

いつもQさんのコラム楽しみにしてます。
さて、素人ながら2003年頃から中国株投資して参りました。
2003年の急上昇から一転、2004年2005年と調整局面が続き、
やきもきした2年でした。
2006年は大型IPOを飲み込みながら、市場拡大を続け、
世界のお金が本格的に流入してくるのかなと期待しております。

Qさんの辛抱がご褒美を下さるつもりで
気長に続けていくつもりですが、
不動産株に今年は注目しています。
内需関連なのかどうかわかりませんが、
いち早く不動産が上昇するだろうと思いますが、いかがでしょうか?


■QさんからのA(答え)

この2、3年は中国の株は
そんなにパッとはしなかったんですけど、
それでも2年くらい前に
この次の成長株は何かということを考えて、
間違えなかった人はそれなりのご褒美をもらっていると思います。
それがいよいよ中国の本格的な成長の段階に入りますので、
多分今年から中国の株は回復をすると見ております。
過去2年間の場合には
主として資源とか資材とかと関係のある所が不足なために
大きく値上がりをして、
上手く当てた人たちはいい思いをしました。
それが終わって、今年は私が見ていると
大体、平均的にかなり分散した形の成長になると思っています。

もしそうだとすると、成長が続いている限りは
家を持たない人が家を持つという動きは
非常に根強いものがあります。
大きな値上がりはない代わりに
根強い不動産ブームはあると見ております。
したがって不動産の株はそんなには下がらずに、
むしろ底堅い動きになるのではないでしょうか。

しかし、経済全体が平均して成長するということになりますと、
その成長全体に一番関わりがあるのは銀行と保険会社です。
前は銀行もメーカーも国営事業だったから
政府に「おまえあそこへ貸せ」と言われると、
金を貸さざるをえなかったんですけど、
最近はどの銀行も
政府のそういう干渉を退けることができるようになりました。
株も上場したし、外国資本が入ったりしていますから
いままでのやり方と違ってかなり改善されています。
そういう銀行が中国中の成長する企業に
お金を貸していますから、
かつての成長時代の日本と同じように、
銀行が一番儲けたお金の分け前に預かるという立場です。
また、保険会社は
少し金持ちになるとみんなが命が惜しくなりますから、
一生懸命生命保険や自動車保険に入ります。
自動車保険や生命保険は紙一枚だけで
そのお金がもらえますから
集めたお金で儲かる会社に投資をすることになります。

今年からそういう会社が続々香港で上場します。
新規に上場する会社は株価が安くて、
少し時間が経つとだんだん高値になる方向に動いていきます。
そういう所に目を付けるのがいいんじゃないですか。


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