第1679回
■ＴさんからのＱ（質問）：有償増資とは

Ｑさんの第2544回での増資のコメントに大変おどろき、
今更ながら調べてみました。

有償増資は出来ないとは、やはり日本側の規制のようで、
何の意味の規定なのでしょうか。
これ（権利受理不可）はどういうことを意味するのか
改めて伺いたく思います。
増資新株分を現金化して受け取ることが出来るということですか？
「放棄」せざるをえないとは
その権利も受けられないということですか？
無償増資の意味合いは漠然とでも分かりますが、
有償増資とはどのような意図の違いがあるのでしょうか。
有償増資とはよくあるケースなのですか？

初心者の質問でお恥ずかしいですが宜しくお願いします。

■ＱさんからのＡ（答え）

日本ではよその国での増資に応ずることは許可が必要なので、
小さな会社の増資に対してもそれが適用されるために、
あなたがおっしゃったようなことが現実に起っています。
どう考えても納得のできないことですけども、
法律というのはそれを直させるだけの力が働かないと
直らないものなんです。

海外に住んでいる日本人の場合は
それが適用されませんので、
たとえば、同じ海外投資をやっていても、
日本の証券会社でやっているのと、
日本の法律と関係のない海外の証券会社でやっているのでは
向うの対応が違います。
これを直す方法がないとすれば、
増資に応ずるのをあきらめるか、
増資前に全部売って、権利落ちをした後に買い戻すか、
どちらか一つを選ぶよりほかないようです。