中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1880回
てのりトドさんからのQ(質問):不動産に対する認識

いつも先生の著書やコラムで勉強させていただいております。
ありがとうございます。

東京都内のファミリー向けマンション価格の将来について
ご意見を頂ければ幸いです。

都内の新築・中古マンション価格は、
不動産リートや団塊ジュニアの購買欲などの影響により、
ここ1,2年急激に値上がりしているように思えます。
値上がりした価格は、平均的なサラリーマンが購入するのには
厳しい価格になってきていると感じています。
今後、サラリーマンの収入減、人口減少・少子化(購入者層の減少)、
マンションの過剰供給、スクラップ&ビルド思想の終焉、金利上昇、
などが影響し、新築および中古マンション共に、
価格がゆるやかな下降に転じると予想しました。
もちろん、首都への人口集中や海外からの買い支え、
インフレなどで、暴落するほどの事は無いと考えていますが、
上がるよりも下がっていく可能性の方が高いと考えています。

私の認識に関してご意見頂ければ幸いでございます。


■QさんからのA(答え)

不動産も株と同じように、
これから上がるぞと思う人もおれば、
もうこれで頭を打って下がると考える人もあります。
そういう具合でお互いに違った考え方を持っている人の、
クロスするところに価格が決まるのです。
それが今後どうなるかは、
実際に起ってみないとわからないものです。

仮に私は、今後不動産は値上がりすると考えたとしても、
自分のポケットにどれだけのお金があるのか、
それから自分が今まで持っているものがどういうものなのか、
また自分がはたしていつまで生きているのか、
そういうことがみんなからんできますので、
一つの答えではありません。
私に10年後不動産の値段が100倍になると言われても、
多分もう生きていませんから、
その話を聞くこと自体があほらしい、ということになります。

それに私は自分が年を取ったら、
これだけ収入があればいいと思って不動産を買いましたが、
実際にその年になってみると、建物の方も年を取っているんですね。
するとまた始めからお金を借りてやりなおすとなると一苦労です。
不動産はいつも手にあまるほど高いものなので
自分に買うお金があって気に入れば、買えばいいのです。
高くなるか、低くなるかは実際にそうなるまでわからないものです。


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2007年10月24日(水)

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