中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1881回
ジャックさんからのQ(質問):中国企業の環境関係の特許

いつも楽しみに拝見させていただいております。

近年、新興国の高度成長が続く中、
一方で急激に加速する環境破壊と
資源枯渇の問題が取り上げられますが、
石油資源のリサイクル事業というものは
現在では研究が熱心に進められていますね。
しかし、まだまだ普及するには高額なコストが要求され
どこもビジネスモデルとしては十分確立はできていないと感じます。

そのなかで自動車の使用済みタイヤを
資源リサイクルとして利用可能とし、
ドイツで特許を取得するような中国企業もあるようですが、
中国企業がヨーロッパで環境保全関係の特許を取ることは
その後の展開としてEU諸国全般を含め
日本アメリカといった、とりわけエネルギー消費の激しい先進国への
展開も視野に入れていると考えてよいのでしょうか?

中国企業は日本に特許申請せず、
なぜヨーロッパを相手にしたいのでしょうか?
環境保全先進国に売り込み高い評価を得たいということなのでしょうか。
人類にとって今後避けては通れない環境事業とその将来について
ご意見伺えれば光栄です。


■QさんからのA(答え)

エネルギーの問題もリサイクルの問題も、
今後の重要なテーマの一つです。
このままの状態で石油の需要がふえる一方ということになれば、
いつか必らず石油が枯渇するということになります。
たまたま自分の住んでいる下に石油があっただけのことで、
何もしない人が世界の大金持ちになることも、
理屈に合わないことですね。

タイヤをどうやって再生するかなんてあなたが考えなくても、
その仕事をやっている人たちは朝から晩までそのことを考えております。
それがうまくいってないから、今も頭を抱えているだけのことです。

そういうことについて特許申請するということに関して、
中国人がどうしてるとかおっしゃいますけど、
中国のこともよく分からないのに、どうしてそう考えるんでしょうか。
自分が本当に力を入れてやろうという仕事でもないところに
余計な関心を持つのは、エネルギーの無駄というものです。
先ず自分にできることに頭を使って下さい。


←前回記事へ

2007年10月25日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ