中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2823回
■ラー油大好きさんからのQ(質問):日本での不動産の未来

Qさん、いつも楽しく拝読させて頂いております。

私は都内で不動産賃貸業に携わっている者です。
昨年あたりからこの不況のあおりで、
当社が扱っている物件でも空き物件が多くなって来ております。
賃下げなど対応をしていますが、
最近では、敷金礼金なしなどの競合相手も増えてきたり
また、今後は法的に見ても更新料を取れなくなるかもしれないなど、
いろいろと借主側に有利な市況となってきていると思いますが、
Qさんは日本での不動産の未来を
どう見ていらっしゃるのでしょうか。
これからもずっとお元気で私たちの指針となり続けてください。


■QさんからのA(答え)

不動産というのは産業界の影みたいなもので、
産業界がどんどん成長している時は影も大きくなるけど、
逆にしぼむ時はその逆になりますから、
これから経済が悪くなれば、
不動産業も難しい状態に追い込まれると常々言っております。

まして不動産を売り買いするために
ガラス窓にベタベタと紙を張っている商売は
私が東京に来た頃からずっとありますけど、
それをやってお金持ちになった人はあまり見たことがありません。
ですから私の周りでその商売をやろうと考える人には、
大抵反対します。
人の案内をするより自分が建てるのが不動産業です。
これからだんだん不動産の仕事は勢いがなくなります。
勢いがなくなっても住む人が居なくなるわけではありませんから、
もちろん仕事がなくなるわけではありませんが、
お金にならない仕事のあとを私は追いません。


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2010年5月24日(月)

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