至福の一皿を求めて おいしさの裏側にある話

第95回
チーズ教室へ行きたい方は

第46回47回でもご紹介した、
チーズ講師の西村亜紀子さんが教室を始めたのは
普段、チーズ専門ショップでお客さんと接していて
こう思ったのがきっかけでした。
「チーズを食べたいなと思って
せっかく買いに来ても、何を選んだらいいかわからない
と言う方が意外と多いんだなと」
そこで、選ぶためのガイドになればと
チーズ教室を始めたのだそうです。

教室といっても
「一年のうちの“今”っていうチーズを
みんなと一緒に、自分も勉強しながら楽しみたい」
のだそうで、
そこにホワイトボードや教科書があるわけではなく
そのために用意するものもありません。
私たちはただ
西村さんが作ってくれる
チーズの解説や料理のレシピなどが書かれた
A4のプリントを参考に
メモしたい人はすればいいし、
「ふーん」と言って
あとはひたすら食べるのみ!
でもOKです。

この日の参加者は、
イタリア料理のシェフとその奥さんもいれば
食いしん坊仲間のOLさんとその友達、
チーズを勉強していた主婦、
イタリア語を習っているというご婦人から
西村さんの飲み仲間(?)まで、という面々。
順番に食べながら、
「コクがある」とか「ミルクの匂い」とか
「さっきのよりしょっぱい」とか
みんな口々に感想をもらします。
それは、言わなきゃいけないというより
思わず叫んでしまうという(笑)
肩の力が抜けたムードでした。
彼女は
みんなの雄叫びをにこやかに聞きつつ
生産地のこと、気候や伝統のこと、作り方や語源など
チーズのまわりにある、さまざまなエピソードを
聞かせてくれます。

チーズは、その土地の生活から生まれた
食の工夫のたまもの。
チーズ教室の楽しみ方は人それぞれでしょうが
私の場合は、
暗記ではなく一つひとつ食べてみて、
舌で、何となくその土地を感じられることがうれしい。

ちなみに私にとってはワインも“重要な”楽しみのひとつ。
この日は、ピエモンテの白ワイン
マッテオ・コレッジャ「ロエロ・アルネイス 2002」、
赤ワインもピエモンテの
ポデーリ・ルイージ・エイナウディ
「ドルチェット・ディ・ドリアーニ 1999」と、
ラツィオの協同組合・カンティーナ・チェルヴェテーリ
で造っている「テルティウム 2000」。
ちょっとニクイ、ラインナップでしょ?


■西村亜紀子さんのチーズ教室(予約制)
【三軒茶屋】
会場/『チェントルーチ』(世田谷区太子堂2-4-11)
日時/毎月第2火曜19時〜
会費/1回7,350円 ※須賀シェフの料理教室と共同開催
(チーズ、ワイン、料理3皿、ドルチェ、カフェ込)
【新宿】
会場/『アクイラニグラ』(新宿区西新宿2-3-1新宿モノリス1F)
日時/毎月第2水曜19時〜
会費/1回5,700円
(チーズ、ワイン、パン、料理2皿、サラダ、カフェ込)

問い合わせ先/iformaggi0305@aol.com


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2004年4月30日(金)

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