石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第61回
被災地に遊びに行くのは気が引けますか?

あなたは海外旅行派ですか?それとも国内旅行派ですか?

台湾に駐在してみるとわかりますが、
日本と違って旧正月以外はまとまった休みがありません。
では、いつ旅行に行くのかというと、
台湾人はやはり旧正月の間、
日本人駐在員であれば、小学校以上のお子さんがいる家庭なら、
旧正月か、学校の春・夏・冬休みを利用して、
というスタイルが多いようです。

行き先は、海外であれば地理的に便の良い東南アジア方面、
タイのプーケットやインドネシアのバリ島、
もう少し足を伸ばしてオーストラリアなどが人気があるようです。
我が家の場合、赴任して初めての年にはシンガポール、
翌年はテロの影響で旅費が安かったバリ島に行ったところ、
泊まったホテルが大変気に入って、以後リピーターとなっています。

駐在員家庭の住まいが
日本人学校のある天母地区に集中しているため、
「この間行ったプーケットの某ホテルのプールは
子どもでも楽しめて大変よかった」とか、
「ウブドのあのホテルではお湯が出なくなって困った」
などといった口コミ情報が奥様方の間で共有されており、
うちの家内もそれらも参考に旅行の計画をたてております。

2002年10月にはバリ島での爆弾テロ、
昨年暮れにはスマトラ沖地震で
プーケットやモルジブが被害を受け
当地の観光事業に大打撃を与えていますが、
その後の経過を見ると、西洋人の方が戻りが早いとのことです。

日本人は、
「地元の人々が被害にあって大変な時に
ヘラヘラと遊びに行くのは不謹慎だ」
と考える人が多いようですが、
現地は観光業で成り立っているのですから、
一刻も早く観光客の足が戻ることを切望しているのです。
募金や救援物資などの間接的な援助も大事だとは思いますが、
「直接的にアナタに落ちるそのおカネ」こそが、
最も歓迎される「支援」なのです。


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2005年5月2日(月)

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