石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第62回
すばらしい景色をとるならブルーポイントベイへ

バリ島が気にいって
2年連続で同じホテルに滞在していたのですが、
3年目の今年は気分を変えようということで、
バリ島のなかでも最南端に位置するウルワツ寺院のそば、
断崖絶壁の上にある
「Blue Point Bay Villas」というホテルに替えてみました。

風通しのよい広々としたレセプションを通り抜けると、階段の下に
50Mの断崖絶壁にせり出すかのように錯覚させる
メインプールがしつらえてあり、
その向こうには270度に開けた
インド洋の水平線が大パノラマとなって広がっています。
到着した日は生憎うす曇りでしたが、
海に沈む夕日はさぞ美しいものだろうと想像されました。

ところが、コンドミニアムタイプの部屋に着いてから、
何となく居心地が悪くなってきました。
家族4人なのでエキストラベッドを入れ狭くなっている他は、
部屋はキレイだし、設備も申し分ないのですが、何かが違うのです。
そう、気に入っていた以前のホテルと比べだしてしまったのでした。

そうなると、「アレが違う」、「これがしっくりこない」となり、
とうとうやっぱり以前のホテルに替えよう、
ということになってしまいました。
冷静に考えれば、
このホテルはどちらかというとハネムーンカップル向けか
大金持ちのファミリー向けに作られており、
我々一般ファミリーには不向きだったのでした。

日本にいた頃は考えられなかったのですが、
台湾生活が長くなると遠慮が無くなるのか、
思い切って連泊をキャンセルできないか、
フロントと交渉することにしました。
応対してくれた日本人スタッフの熊谷さんは若々しい女性でしたが、
ローカルスタッフとインドネシア語でコミュニケーションしながら
我々の我侭を聞いてくれました。

翌朝、キレイに晴れ渡ったインド洋の絶景に名残を惜しみながら、
少しの後悔を胸に、我々はホテルを後にしました。


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2005年5月3日(火)

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