石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第110回
おカネより大事な動機があります

第100回の記事に対して読者の方よりご意見をいただきました。
起業した場合の支出切り詰め内容事例云々に関して、
「零細・中小企業でも当然行っていることであり、
コスト意識の有る大企業でも当たり前のことである、
石原のコスト意識、経営の意識など各所に甘いところが見られ、
あまりいい気持ちがしない(抜粋)」、という内容でした。

確かにその通りでございます。書き方が甘かったです。
私のコラムですが、
おカネと中国語に関するタイトルを入れると
アクセスが一時的に増えます。
蓄財や語学習得に読者の方々が高い関心をお持ちだという証左で、
邱さんのサイトなのですから当たり前といえば当たり前ですね。

それに反してこう書くと天邪鬼と思われるかもしれませんが、
私はおカネを儲けるために会社経営をしているわけではありません。
もちろんおカネはあるに越したことはありません。
私にだって買いたいモノはあるし、
おカネがあればやりたいと思うことはたくさんあります。
しかし、おカネを儲けることに焦点をあててしまうと、
おカネに振り回されてしまいます。
ひょっとすると、
おカネより大事な倫理観まで犠牲にしてしまうかもしれません。
儲けはあくまでも世の中の役に立った結果であり、
後からついてくるものだと考えています。

キレイごとかもしれません。
甘っちょろい考えかも知れません。
起業家の皆様のなかには、
幼いうちから「戦争・投獄・大病・貧困」といった
世の中の辛酸を嘗め尽くし、
「おカネのないあんな惨めな思いだけは二度としたくない、
おカネさえあればもうあんな思いはしなくてすむ」
という気持ちをバネにしている方も大勢いらっしゃると思います。
御立派だと思います。
ただし、私の経営スタイルは違います。
世の中の役に立ちそうなものを作る会社を台湾に作り、
日本から移っただけです。
必要があればやり方を変えます、生活も変えます。
結果的に数字が出せなければ
世の中の役に立たなかったということですから去るのみです。
ただ、おカネのみが起業の目的ですか?と問いたかったのです。
筆力の足りない分補えるよう、引き続き努力いたします。


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2005年7月8日(金)

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