石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第131回
卒業旅行〜ヨーロッパ

初めて海外旅行に行ったのは、
今から18年前、大学2年生の頃、
所属していた體育會(運動部)の香港遠征でした。
卒業の年、1990年(平成2年)春はバブル末期で、
前の年の暮れに
東証平均の大納会の終値が38,915円でひけたニュースを、
学生ながらも「へぇ〜」っと、
志賀高原のスキー合宿小屋で眺めていたのを今でも憶えています。

当時は、ハデな世相を反映してか
「卒業旅行」というのが流行っていて、
就職目前の春休みに海外旅行するのがお定まりのコースでした。
行き先は、ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア・アジア等で、
この時期、「犬も歩けば日本人学生にあたる」と言われるほど、
海外各都市は若造であふれかえっておりました。
現地の方々におかれてはさぞかし困惑されたことと思います。
スミマセン。

さて、私の場合は友人二人とともに、
3週間程のヨーロッパ周遊を企てました。
旅費を安くあげるため大韓航空を利用し、
ソウル〜アンカレッジ〜アムステルダムを経由し
丸一日かけてチューリッヒに入るという、渋いルートでした。
スイスのグリンデルワルト、
イタリアのフィレンツェ・ローマ、
スペインのバルセロナに飛行機で飛んで最後にパリから日本に帰る、
というまぁありきたりの日程でしたが、
ドメドメの学生にはかなり刺激的でした。

旅行中になぜか一貫してこだわったのは、
とにかく高いところに登ること。
グリンデルワルトのスキー場のてっぺん、
ユングフラウヨッホの氷河、フィレンツェのドゥオモ、
バチカン聖堂のてっぺん、
バルセロナのサグラダファミリアの先端部、
パリのエッフェル棟・凱旋門の屋上に至るまで、
体力の続く限りとにかく登り続けましたです。

ヨーロッパにはその後新婚パック旅行でも行きましたが、
面白さからいったらお話にならないほどでした。
やはり、自分で決めて、自分で見て、
トラブルに巻き込まれて苦労した道中の思い出は
決して色褪せることがありませんね。
今の学生さんに比べれば大名旅行だったかも知れませんが、
世界の扉の隙間を垣間見た旅行でした。


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2005年8月8日(月)

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