服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第12回
大人に似合うブラック・ジーンズ

最近、私のお気に入りのひとつに
ブラック・ジーンズがあります。
黒いデニム地で仕上げたジーンズ。
これは各メーカーで競って作っています。
ブルー・ジーンズとブラック・ジーンズ。
私は大人のジーンズとしてはむしろ
後者のほうをおすすめしたいのです。

さてそこでブラック・ジーンズを一本求めるとしましょう。
この時、実際のサイズよりワンサイズ
大きいものを選んでください。
場合によってはトゥサイズ大きくて良い場合もあります。
とにかくベルトをしないと
ずり落ちてしまう位のサイズであること。

ジーンズの大常識はぴったりフィットですから、
これはもうほとんど暴言でありましょう。
でもそんなことは忘れて、一度試してみて下さい。
そしてもうひとつ大切なこと。
ジーンズ・ショップに行く時、
そのジーンズに履くであろう靴を履いて行くこと。
そしてこの靴はスニーカーよりも
スリップオン・シューズをおすすめします。
色はもちろん黒。靴下も黒で合わせましょう。

新しいブラック・ジーンズを穿く前に
ひとつすることがあります。アイロン掛け。
アイロンでふつうのズボンのように折目をつけて下さい。
穿いては洗い、洗っては折目をつける。
これを何度か繰返すと、
自然に折目があらわれるようになるでしょう。

ジーンズに折目なんて野暮の骨頂ですが、
野暮も通せば粋となることがあります。
つまりあたかもふつうのズボンのように穿きこなす。

そして最後にもっとも大切なこと。
それは約4.5センチ幅のしっかりしたベルトを用意する。
言うまでもなくブラック・ジーンズのウエストに締めるために。
ジーンズのベルト・ループは約5センチで、
そこにぴったりと合うのは
4.5センチ幅のベルトであるからです。

高めのウエスト位置に、
幅広のベルトをきっちりと締て穿けば必ず、
絶対にジーンズはあなたに似合うはずです。


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