服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第165回
シャツは最低5枚用意しましょう

フレッシュマンは最低何枚ワイシャツが必要だと思いますか。
私の考えでは5枚です。
シャツは本当にやっかいなもので、
本音としては多ければ多いほど良いのです。
朝、出勤前にクリーニング店のビニール袋を開け、
いざ着ようとすると、ボタンが取れていたり、
プレスが不完全であったりという経験もおありでしょう。
本当に、5枚のシャツで大丈夫だろうか、
という声が聞こえてきそうです。

シャツは必ずメーカー名を確認してから買いましょう。
色や柄やデザインの前に、大切なのはシャツ・メーカーです。
理想はシャツの専用メーカーが良い。
高価である必要はまったくありませんが、
シャツを得意とするメーカーのものを
求めることをおすすめします。
さらに具体的なメーカー名については、
友人や先輩をはじめとする情報源を参考にすることです。
が、結局は自分で実際に着用してみないと分らないものですが。

さて、シャツは白無地のコットン100%のものをおすすめします。
ポリエステルのものや、
形状記憶を謳ったものは注意深く避けて下さい。
フレッシュマンにとって大切なのは、清潔であること。
1に清潔、2に清潔、3、4がなくて5に清潔。
これくらいに考えておいてちょうど良いのです。
そしてこの「清潔」ということのなかには、
自然であることも含まれます。
ですからフレッシュマンのシャツは必ず、
コットン100%のものを選んで下さい。

シャツは原則として一日1枚。
同じシャツを二日続けて着るのは、絶対にいけません。
むしろ仕事の内容によっては
一日に2枚と考えることも必要でしょう。

一日着たワイシャツは、自分で洗濯機で洗う。
これがもっとも賢明な方法です。
なぜならこれがいちばんシャツを永保ちさせる方法で、
結局は経済的であるからです。

土曜日、あるいは日曜日に5枚分のワイシャツをプレスする。
フレッシュマンの頃から、
ワイシャツとはそうするものだと考えれば、
ちっとも苦にならないはずです。


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2003年3月7日(金)

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