服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第211回
紅茶は人生の句読点

紅茶はお好きですか。
私は紅茶をよく飲むほうだと思います。
朝は紅茶。紅茶から一日がはじまります。

そば、すし、てんぷら・・・。
これらは下手に家で食べるよりも、
それぞれの専門店で食べたほうがはるかに美味しい。
ところが紅茶は喫茶店で飲むより、
自宅で、自分が淹れたほうが美味しいのです。
これはコーヒーとは違うところでしょう。
コーヒーはコーヒー専門店のほうが上です。
でも紅茶専門店は極端に数が少ない。
結局、紅茶は自分が淹れるべし、
ということになるのです。

まず紅茶はどこで買うか。
これもまた上見ればキリなし、下見ればキリなし。
ピンからキリまであります。
また好みというのもあるでしょう。
私は葉茶をはかり売りで、少量づつ買うことにしています。
これは密閉での保存が難しいからで、
新しい葉茶をどんどん使い、少量づつ買うことです。
ごくふつうに市販されているカン入り紅茶は約200グラム。
この空カンを捨てずにとっておいて、
200グラムづつ買うようにしています。

やかんをポットに持って行くな、
ポットをやかんに持っていけ。
紅茶を上手に、美味しく淹れるコツは
ここにつきると思います。
コーヒーと違って、熱湯を使う。
どのくらい熱湯を保っていられるかが、
紅茶の美味しさの分かれ道なのです。
冷めないためのポットの帽子
(ティー・コジーと言います)もそのためにあります。

私はアール・グレイをミルク・ティーで飲むのが好きです。
それもうんと濃いのを、ミルク紅茶のようにして飲むのが好き。
ちょっと邪道かも知れません。
でも、好みだから仕方がありません。

紅茶で大切なのは、自分で淹れること。
紅茶だけでなく、
中国茶やハーブ・ティーも同じ事で、自分で淹れる。
紅茶を淹れるときの5分間が、
すばらしい気分転換になるからです。
少し疲れたとき、少しイライラしたとき、
さあ、自分で紅茶を淹れて、ティー・タイム。


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2003年4月22日(火)

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