服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第212回
香料石けんの効用

馬上、枕上、厠上という言葉を聞いたことがありますか。
馬に乗っている時、床に寝ている時、
トイレに入っている時、
ふと妙案が浮ぶものだ、というのです。

馬上は今の時代なら、
自動車に乗っている時に近いのかも知れません。
おそらく人間というものは
無心になった時にこそ名案が浮ぶのだ、
と言いたかったのでしょう。

ここにもうひとつ、つけ加えたいのが風呂です。
裸になって湯舟に入っている時には
たいていの人がボーッとなっているに違いありません。
ボーッとなっているのは無心の状態で、
つまりは名案が浮かぶ可能性大であります。

風呂に入ることの効用は、
なにも身体を洗うだけでなく、
気分転換であり、発想の場であるのです。
理想を言えば、アイディアに詰った時には
近くの温泉へ行くのが良いでしょう。
もちろん銭湯という手もあります。
あるいはもっと手軽にシャワーという方法もあるでしょう。

もしも名案が浮ばなくても、
少なくとも気分転換になることは間違いありません。
私なども短気で、すぐにイライラするほうなのですが、
シャワーを浴びるとさっきまでのイヤな気分が
どこかへ飛んで行ってしまうものです。

さて、ここにひとつ
まことに効果的な妙薬があります。
それは香料石けん。
どちらかといえば女性用だと思われている、
良い匂いのする、香料石けんがありますね。あれです。
なんだ、とおっしゃるかも知れませんが、
気分転換には最適です。

たとえばサンダルウッドの香り、
シトラスの香り・・・などをはじめ、
さまざまな種類があることは言うまでもありません。
なにかひとつ自分の好みに合ったものを見つけましょう。
できれば小型の香料石けんを
いつでも持っているようにすれば、
どこでも良い香りに包まれて
シャワーや風呂が楽しめるでしょう。
イライラすることなく、名案も浮ぶに違いありません。


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2003年4月23日(水)

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