服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第466回
楽しい酒の秘訣

今回は、日ごろご愛読下さっている読者の
住吉 高志 様から
「お酒の飲み方について」
メールをいただきましたので、
そのご返答を掲載させていただきます。


■住吉 高志 様にいただいたメール

件名:お酒の飲み方について

はじめまして。
横浜に住む住吉といいます。
邱さんのホームページよりメールしてます。

自分の限度って難しいです。
僕は今26歳です。
お酒は強いと自分では思っています。
でもどうかは分かりませんが。
楽しく飲むのが一番と思ってます。
どうやったら楽しくかっこ良く飲めるのですかね〜
楽しい上にかっこ良かったら相当幸せです。
何か場違いなメールだったら
すいません。
それでは、寒さが厳しいですが風邪引かないよう
気をつけて下さい。
さようなら。


■出石さんからのA(答え)

いつもお目通し下さり、ありがとうございます。
またご丁寧にも
お便りを頂きましたことにつきましても、
重ねて御礼を申上げます。

住吉さんはお酒が強いそうで、
羨ましい限りです。
繰返しになりますが、私は好きなのに弱い。
たった1杯でも赤い顔になり、
やがては眠くなってしまいます。
逆にいえば飲みすぎることはありません。
自分が酒に弱いことを知っているからです。

どちらかといえば、酒の上での失敗は、
酒に強い人にありがちなのです。
飲めるものだから、つい飲んでしまう。
その挙句に・・・というわけです。
酒を楽しむための条件は、
まず第一に後になって
「シマッタ!」と後悔しないことでしょう。
これはなにも自分ひとりのことではなく、
同じ場所で酒を酌み交した仲間すべてについてなのです。
どの友人にも後で
「シマッタ!」と言わせないような配慮をすれば、
必ず楽しい酒に近づけるでしょう。

まず最初に大切なことは、
「さあ、楽しく、飲もう」と念じることです。
当り前じゃないか、とおっしゃるかも知れませんね。
でも、イヤな感情や腹立たしさを
そのまま残して、飲みはじめると、
人は簡単に乱れることがあるのです。
「さあ、楽しく飲もう」。

次に大切なことは、食べながら、飲む。
当然のことですが、
飲むばかりでは深酒になってしまいます。
もし、酒に弱い人なら飲む前に
プロセス・チーズをひとかけら食べておくことをすすめます。

そしてもうひとつ忘れてならないのは、
話をしながら、談笑しながら、飲む。
黙って飲むと、早く酔います。
バァの片隅で1人で飲んでいると、
意外に酔ってしまうのは、そのためです。
会話を楽しみつつ、杯を傾ける。
相手の話を6割、自分の話を4割にするのが、
上手な会話の秘訣です。

酒は人と人とがつき合う上で、
これほど効果的な潤滑油はありません。
せっかくの潤滑油ですから、
上手に、楽しく使おうではありませんか。


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