服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第618回
ディ・パックの進化です

日頃からディ・パックはよく使うほうですか。
すでにお話をしたかと思いますが、
私は比較的ディ・パックをよく使うほうです。
第一に背負ってしまえば、
両手が空くのが有難い。
第二に、多少重い荷物であっても、
手で持つよりもはるかに楽だからです。

ところで素晴らしいディ・パックを見つけましたので、
ご報告いたします。
色は黒で、ナイロン地とレザーの組合わせなので、
実に軽いのです。
しかしそれ以上に、
全体の形が惚れ惚れするほど美しい。
少しとっぴな形容かも知れませんが、
亀の甲羅に似ています。
それほど自然なかたちで、
スムーズでシンプルなのです。
さらにそれは単に見た目の美しさではなく、
身体のカーブにしっくりとなじんでくれるだろう、
と思わせる美しさを持っているのです。

ごく標準的な大きさと構造で、
奇をてらったところはありません。
ただし左右に小さなポケットが
スマートに用意されていて、
なんとも使いやすそう。
値段はと見ると、22,890円。
メーカーはどこだろうと探すと、
グレゴリーではありませんか。
それまでまったく気づかずにいたのです。
それ位グレゴリーらしくなく、
それ位グレゴリーの文字が小さく
目立たなかったのです。

どうもそれは
“ビジネスディ”という新しい方向の
ディ・パックであるらしい。
つまりビジネス・ウェアにも使えるディ・パックですよ、
というわけなのでしょう。
なるほどたしかにそんな感じです。

でも私としては
これを小旅行用に使ったなら、
どんなにすてきだろうかと思っています。
身のまわりの必需品、
多少の着替えなどを詰めて、旅に出る。
いや、むしろこのグレゴリーのディ・パックに合わせて、
荷物を用意したい。
それほどに美しいディ・パックなのです。
私はたまたま丸善(TEL:3273-3316)で見つけましたが、
鞄専門店でも探せるでしょう。
どんな着こなしにも似合う鞄は
貴重品だと思います。


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