服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第654回
ちょっとおしゃれなおやつの時間

おやつを食べることありますか。
私は時どきおやつを食べます。
でも、どうして「おやつ」なのか。

「八つ」は江戸期の時間では、
だいたい今の2時頃で、
午前にもあり午後にもありました。
これはまあ分るのですが、
なぜやつなのか。
いったい何に対する丁寧語なのか。
むかし西鶴が書いた物語にも「おハツ」とあります。
むかし、京阪では本願寺が太鼓を打って刻を知らせた。
つまり本願寺に対しての尊敬から
お八つと言ったのではないでしょうか。

さて、そのおやつですが、
これは江戸期には主として食事が2回であったことと、
関係があると思います。
たいていは朝と、夕方の2回食事をした。
これではちょっと腹がへるので、少し口に入れた。
つまりその必要があったのでしょう。

ひとつの理想として言うのですが、
昼はごく軽い食事にする。
なぜなら私の場合、眠くならないし、
午後の能率があがるから。
で、午後うんとスピードをあげて、3時頃にひと休み。
お茶を1杯飲む。
ビスケットを1枚つまむ。
それでまた夕方まで勉強がつづけられる。

お茶もビスケットも好みで良いのですが、
今はたまたま「オーセンティック」という
クッキーを食べています。
これはカナダのクッキーで、
名物のメイプル・シロップを使った
ビスケット・サンド風の菓子。
濃いお茶に合わせると美味しい。
でも、しばらく食べつづけていると、
次第にあきてくる。
本当に私はわがままな人間です。
そしてまたなにか新しいビスケットを
さがしはじめたりするのです。

まあ、それはともかく
大人にもおやつの時間があって良いと思います。
まず第一に生活にメリハリが出来る。
目の前のニンジンで、午後からの仕事に精が出る。
しかもランチを上品にとることができる。
良いことばかりではありませんか。
これで夕食も軽くすることができれば・・・。
本当は、回数をふやしても
1回の食を少なくするのが良いのだと思います。


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