服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第686
心と身体に火をつけるシャツ・スーツ

もしスェーターを着るなら、
どんなものを着たいと思いますか。
私なら毎度おなじみ、タートルネック・スェーター。
クルーネックもVネックも、
さらにはボートネックのスェーターも好きですが、
結局はまたタートルネックに戻ってしまうことがあります。

タートルネック・スェーターの代りに、
ハイネックということもあるでしょう。
首元で二重に折返さないスェーターのことですね。
そして私の場合には、素肌に直接羽織れるような、
比較的薄手で、身体に軽くフィットするスェーターが好きです。
色はなんでも。
けれどもどちらかといえば、
はっきりとした、原色に近い色が好きです。
白、赤、紺、黒・・・といったふうに。
単純な性格に出来ているのでしょうか。

今、私が考えているのは、
このようなタートルネック・スェーターと、
スポーツ・シャツとの友好関係です。
まずスェーターを着て、
その上にスポーツ・シャツを羽織る。
当り前じゃないか、と言われそうですが、
このふたつの色を揃えてみたいのです。
ホワイト・オン・ホワイト、レッド・オン・レッド、
ブルー・オン・ブルー・・・。
そうすると、もうひとつの「シャツ・スーツ」が
完成するのではないでしょうか。
この場合、シャツは当然、上着のように、
裾を外に出して着るわけです。
シャツとスェーター揃えて、「シャツ・スーツ」。
ああ、なんと新鮮、なんと快適と思っていたら、
実は先例がありました。

“CPC・シャツ”の着こなしによく似ています。
CPCはアメリカ海軍の
“チーフ・ペティ・オフィサー”のことで、「曹長」の位。
彼らが狭い艦内のなかで自由に、
快適に活動できるように、
シャツをまるでジャケットのように重ねて着た。
ここから“CPC・シャツ”の名前が生まれたわけです。
もっともそれはネイビー・ブルーで、
コート地のようなかなり厚手のシャツだったのですが。

前例があろうとなかろうと、
このもうひとつのシャツ・スーツは
一度試してみる価値がありそうです。


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2004年10月13日(水)

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